不思議な出来事
先日、最近社内で設定した「私たちの存在意義」について、わが社の小牧物流センターのメンバーに説明に行きました。
「私たちの存在意義」は吉桂のメンバーに、「働く意味」や「生きる喜び」を考えてもらうための内容になっています。
私としては、普段直接販売に携わらない物流や管理などの業務に従事していると、どうしても実感が湧きづらいのでは?と少々不安な気持ちで赴きました。
物流メンバーに一通りの説明を終了したところ、その場にいたメンバーは特に反応したり、声を出したりせず、静かな時間がしばらく続きました。ただ、それは決してシラケた空気ではありませんでした。
この日はなぜか自分でも不思議なぐらい気持ちの入ったスピーチになりましたが、「これで終わりです」と締めるのも何ですので、「何か(意見など)ありますか?」と尋ねたところ、あるベテランメンバーが静かに話し出し、「(存在意義で訴えている内容が)その通りだと思います。。。」としみじみと言いました。そして、「今日はいい話を聞かせてもらった。どうも有難うございます。」と続けました。
私は、驚いたと同時に「思いが伝わった!」と感激し、思わず「いやー、〇〇さん、私も年を取りましてね。自分ひとりじゃ何にも出来ないことがよく分かったんです。こうやってみんなと同じ方向を向いて力を合わせないと、何も出来ないんです。」という言葉が口をついて出ました。
一般的に二代目さんとか三代目さんとか、後継者の方は自分の弱みを見せることが難しいと思います。「失敗してはいけない」、「仕事ができなければいけない」、「よく見せないといけない」などの呪縛にとらわれていると思います。これは苦しくて苦しくて仕方がない状況です。私もそうでした。
でも、この日は何故か「ひとりじゃ何もできない」とみんなの前で言ってしまいました。
そして、何ともスッキリとした気持ちになりました。
吉桂メンバーの顔は、みんな一気にほがらかな笑顔になり、まるで花が一面に咲き広がるような雰囲気になりました。
その後、物流センター内を何となく歩いていると、あるメンバーから「今日がはじめの一歩かも知れないですね。」と言われました。
とても嬉しかったです。。。 涙が出そうになりました。
この日は最終的に全く予期せぬ展開になりましたが、みんなと力を合わせて頑張ろうと改めて強い意志を持ちました。この状況に感謝するしかないと思います。
でもちょっと待った!! 何十年と頑張って今まで一歩も進んでなかったってこと!?(笑)
0コメント